EXPLORE KOHTEI 洸庭
SANDWICH設計による、木材で包まれたワンマテリアルの舟型の建物とその内部の空間で、
波に反射する光を体験する名和晃平氏による新作インスタレーション。
作品紹介
- 【 洸庭(こうてい)/ KOHTEI 】
- 禅寺である神勝寺の境内に建つアートパビリオン「洸庭」。伝統的なこけら葺きを応用し、全体を木材で柔らかく包んだ舟型の建物が、石のランドスケープの上に浮かぶ。物質感のある石の海を抜け、ゆるやかなスロープを上がり、小さな入り口から舟のなかへ入ると、暗がりの奥には海原が広がり、静かに波立っている。波間には、かすかな光が反射している。
- ※混雑時は入場をお待ちいただく場合がございます。
作家略歴
- 名和晃平 彫刻家
- 1975年大阪生まれ。彫刻家。京都造形芸術大学大学院美術研究科教授。2009年京都・伏見区に創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を立ち上げる。2011年、東京都現代美術館で個展「名和晃平-シンセシス」、2015年PACE LONDONで個展「FORCE」を開催。画素のPixelと細胞のCellを組み合わせた独自の「PixCell」という概念を機軸に、ビーズ、プリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなど様々な素材とテクノロジーを駆使し、彫刻の新たな可能性を広げている。
- SANDWICH Inc.
- 「SANDWICH」は京都・伏見の宇治川沿いにあるサンドイッチ工場跡をリノベーションして生まれた、創作のためのプラットフォーム。アート・建築・デザインなどの異なったジャンルのクリエイターが集い、新しい表現を繰り広げています。
建築チームは名和晃平・李仁孝・古代裕一がディレクターとなり発足。コンテンポラリーアートを基軸とし、彫刻的な概念をボキャブラリーとして活かしながら、ソフトとハードを同時に立ち上げる空間表現の可能性を追求します。
発案されたコンセプトやイメージを元に、設計チームがデジタルベースでスタディを重ね、それを元に、素材や手法を開発する制作チームが創意工夫を加え、各チームが連動しながらプロジェクトが具現化していきます。
スタジオには定期的に国内外の若手クリエイターが滞在。週末は美大生を巻き込んだプロジェクトが展開され、京都から世界へ新しい表現を発信し続けています。
クリエーター
- 設計・監理 :
- 名和晃平|SANDWICH(李 仁孝・古代 裕一)
- インスタレーション :
- 名和晃平|WOW
- 構造設計 :
- 株式会社アスコラル構造研究所(外村 静夫)
- 設備設計 :
- Yamada Machinary office合同会社(山田 浩幸)
- 屋 根 :
- 宮川屋根工業(宮川 義史)
- 照明計画 :
- 株式会社 岡安泉照明設計事務所(岡安泉)
- 施 工 :
- 大和建設株式会社
- ランドスケープ監修 :
- 西畠清順(そら植物園)
- グラフィックデザイン・ロゴ・サイン・ツール :
- UMA/design farm(原田祐馬・山副佳祐)
- プロジェクトマネジメント :
- オフィスフェリエ(フェリエ 肇子)
建築概要
- 敷地面積:4700㎡
- 建築面積:796㎡
- 高さ:10m
- 構造:鉄骨造
- 屋根:こけら葺き
- 軒天井:サワラ材