ZEN EXPERIENCE

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食事や掃除など、日常の行いすべてを修行としてみなし、実践していく。
そんな禅宗に特徴的な生活のあり方を体験できるよう、五観堂では臨済宗の僧堂(修行道場)と同じ形式で「持鉢」(じはつ)と呼ばれる五枚組の器と太くて長い「雲水箸」を使い、湯だめうどんを召し上がっていただけます。

神勝寺うどんについて

神勝寺の本山である建仁寺の僧堂では「四九日(しくにち)」と称して四と九のつく日の齋座(昼食)に湯だめうどんを食べます。
四九日の午前中には平生以上に丁寧な掃除を行い、剃髪をし風呂に入ることが許されています。雲水にとって一番のご馳走はうどんで、禅僧にとって僧堂のうどんは懐かしく忘れられないものです。なぜなら、僧堂での食作法は読経と鳴らしもの以外の一切の音はご法度ですが、うどんを食べる時だけは豪快な音を立てて食べてもよいからです。

「持鉢(じはつ)」と「雲水箸」

僧堂では「持鉢(じはつ)」と呼ばれる器を使って三度の食事を頂きます。うどんを食べる時の使い方は、器の大きいものを左から順に並べ、一番大きい器にうどん出汁(平生はおかゆ又は麦飯)、二番目の器におかず(平生は味噌汁)、三番目の器に沢庵(平生はおかずと沢庵)を入れていただきます。
箸も「雲水箸」という修行僧が使うもので、長く手で持つ部分が非常に太くできています。

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神勝寺うどん 1200円  / 営業時間:11:00 - 15:00(14:30LO)

五観堂の由来

臨済宗では食事をいただく前に必ずお経を読みます。雲水箸はお経を読むときの合図の柝(拍子木)がない場合に使います。食事の前に読むお経は、般若心経などがあり、その1つに「食事五観之偈」という偈文があります。この偈文にちなんでここを「五観堂」といいます。以下に「食事五観之偈」を記します。

一つには功の多少を計り彼の来処を量る。
二つには己が徳行の全欠を [と] 忖って供に応ず。
三つには心を防ぎ過貪等を離るるを宗とす。
四つには正に良薬を事とすることは形枯を療ぜんが為なり。
五つには道業を成ぜんが為にまさにこの食を受くべし。

持鉢を使い食事のありがたさを感じることができれば食に対する考え方が少し変わるかもしれません。

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